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2017年10月

電通鬼十則

 今何かと話題の電通であるがその“電通鬼十則”は同社のみならず他社の広告会社そして企業全般のビジネスマンに広く流布していた。元々は同社の4代目社長吉田秀雄氏が1951年に作成したものである。わが社もご多分に漏れず、現役時代は上役から耳にタコができるほど聴いたものである。内容は1.仕事は自ら創るべきで与えられるものでない。2.仕事とは先手先手と働きかけていくもので、受け身でやるものではない。に始まり10.摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料である・・・まで10項目にまとめられている。私が現役時代の広告業界はバブルの最盛期で毎日仕事の終わるのは午前様が当たり前、社の前には12時を過ぎると退社の社員を狙ってズラーっとタクシーが隊列を作っていた。こうした風潮が今回のようなブラック企業の底流となったのだろうがこれを全て「鬼十則」のせいにするのは的外れだろう。何事も精神とその運用とは別物である。あの徳川時代の悪法「生類憐みの令」も綱吉の気持ちはもっと崇高だったはずだ。所でこの「鬼十則」は陰の「裏十則」があり、こちらの方がよほど人間的である。1.仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。2.仕事は先手先手と働きかけるな。疲れるだけだ。に始まり10.摩擦を恐れよ、摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。・・・居酒屋では「裏十則」の話題の方が楽しいことは間違いない。

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