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「ら抜き」ことば - 2010/06

 最近日本語が乱れてきたと言われる現象の一つに「ら抜き」言葉の氾濫がある。「書く」「読む」などの場合、可能性を示す言葉として「書ける」「読める」は正しいが「見る」は「見られる」「出る」は「出られる」が正しい。しかし現実に「無料で映画が見れます」とか「ここからは外には出れません」などの表現が街中に溢れている。

 先日亡くなった井上ひさし氏の著作で「二ホン語日記」というエッセイがある。もう15年以上前に書かれたものだがその時すでに「ら抜き」ことばの氾濫を嘆いている。しかし当時の意識調査では「ら抜き」ことばが「気になる」と答えた人は40%で60%は「気にならない」と答えている。15年前でこの数字だから今調べたら「気にならない」人のウェイトはもっと高まるだろう。更に一般の人だけでなく川端康成の「雪国」でも芸者の駒子が「遊びにこれないわ」と言っている。

 学者の間でも「ら抜き」言葉を認めるかどうかは度々議論されているそうである。確かに文法的には「ら抜き」ことばは誤りであり心情的にはこんな言葉は認めたくない。しかし一方で言葉は多分に時代の流れで変わってくることがあるのではないだろうか。「ら抜き」で話す若者に向かって「君、それ違うよ!」などという勇気はない。それどころか私自身も若いプレーヤーに混じった時は「やべえ」とか「おい、マジかよ」とか国語学者が目をむくような用語を日ごろ連発しているのだ。偉そうなことは言えない。

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