再生水 - 2009/06

 最近のニュースの話題であるが・・・「国際宇宙ステーションで尿から水を再生する装置の運用がスタート。日本人宇宙飛行士の若田光一さんを含む3人のクルーがストロー付きパック入りの再生水で歴史的な祝杯を挙げた」とある。この水再生装置はNASAが開発し3月に行われた再生水の分析で「飲んでも健康に問題なし」と判断されてゴーサインとなった。更に今後長期滞在クルーを6名に増やす計画もあり今回の成果は画期的なものと評価されているとのことである。

 新聞に連載されている若田さんの「きぼう滞在記」によれば既に宇宙滞在は2ヶ月になるそうだが彼等はこれまで殆ど休みなしで働いているそうだ。狭いスペースシャトルでの激務の傍らでこうした人類の発展に寄与する実験にも参加している。本当に宇宙飛行士という職業は並外れた頭脳と体力の持ち主でなければ勤まらないのだろう。

 その再生水であるが実験を繰り返し、恐らく無味無臭無毒だろうことは疑うべくもない。でもなあ、自分のおしっこだぜ!私だったら試飲をパスしたい所だけど宇宙飛行士たる者はそんなことにひるむ精神力ではとても勤まらないのだろう。頭脳体力ばかりでなく精神的にもタフなのだ。今回の再生水実験を通じて改めて宇宙飛行士の方々に尊敬の念を抱いたのである。

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花粉症 - 2009/05

 今年もどうやら花粉症の季節は峠を越えたようだ。越えたようだ・・・なんて他人事のように言ってはいるが私もかつては重症の上に“超”がつくくらいの花粉症患者であった。あの苦しみはなった人でなければ分からない。夜中鼻が詰まって眠れず、朝起きればくしゃみの連続、目は真っ赤に充血し鼻水は止まらない。

 この悲惨な状況が快方に向かったのは50歳の頃か。よく人にどうやって直したんですか?と訊かれる。薬には一切頼らなかったのでどうして快方に向かったかは長い間不明であった。所が先日読んだアレルギーに関する著述にヒントがあった。そこには「アレルギーを防ぐ特効薬はないが改善する唯一の手段は適度な運動と“水かぶり健康法“である」と。つまり定期的に運動して毎日水をかぶって肌に刺激を与えることによってアレルギーに耐える体質改善ができるというのだ。

 これは著者が数々の臨床例から得た結論らしい。若干マユツバ的な感がしないでもない。だが思い起こすと私はその頃水泳教室にも入り、運動もかなり真面目にやって良くシャワーで水をかぶっていた。そのことが花粉アレルギーの症状を緩和した一因かもしれない。でも断定はできない。これを読んだ方が水かぶりを実行して効果がなくても私は一切責任を負えません。念のため。

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消え行く名番組 - 2009/04

 3月の番組改編を機に私の大好きなラジオ番組が姿を消す。先ずTBSラジオ日曜12時から1時間番組「MDUバックグラウンドミュージック」である。1995年から14年間続いた長寿番組だった。パーソナリティは「鬼警部アイアンサイド」や「ミッションインポッシブル」の吹き替え声優で人気のあった若山弦蔵。歳時記や音楽の解説を落ち着いた口調で語りかける。流れる音楽はインストルメンタル中心で最近のFM番組のような騒々しい音楽やはしゃぎまわるDJとは無縁である。実に心あたたまる番組であった。CMも極めて地味だったがそれもそのはずスポンサーはMDU、松本歯科大学。この番組のお蔭で同大学の受験生が急増したかどうかは疑わしい。番組が終了する理由は簡単で「スポンサーが番組を降りたから・・・。」

 一方NHKFMにも同種の地味な音楽番組がある。朝の時間帯に再放送の「ミュージックリラクゼーション」でこちらも3月一杯で終了する。パーソナリティは冨澤美智江という声優さんで声の質がしっとりとしていて番組名の通り大変リラックスさせてくれた。

 FM放送のメインターゲットは若者であるから止むを得ないとは思うがこうした大人向けの心の落ち着く番組が姿を消すのは誠に悲しいことである。形を変えての番組継続を願っているのはきっと私だけではないだろう。

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忘れ物グセ - 2009/03

 私はよく忘れ物をする。忘れる場所は2種類でライブハウスと電車である。ライブが終わると電車時刻が迫っているため大慌てで楽器を整理して飛び出す。時にはまだ仲間が演奏途中に「お先に失礼」をする。そうすると何かしら置き忘れるのだ。忘れた場所がはっきりしているので後日手元に戻るとはいえ、本当に周囲に迷惑をかけてしまう。

 忘れるものは楽器のパーツや譜面等であるが一度コートを忘れたことがある。家人に「あんたバッカじゃないの。外に出た時寒いので分かるでしょう!」その通りなのだが「酒飲んでたので寒さを感じなった」なんて釈明したら火に油を注ぐことになるのでただひたすら「・・・・」となる。

 もう一つ多いのが電車への置き忘れである。忘れるものは殆どが本である。急に目が覚めた時や網棚から荷物を降ろした時にそのまま置き忘れることが多い。単価としてはたいしたことはなくても図書館で借りた本などは紛失するわけには行かない。こちらも電車の遺失物センターに連絡すると大体届いていることが多い。最近の私鉄のサービスは大変行き届いており、駅員の応対も丁寧である。更に感謝するのは最寄り駅から遺失物センター(小田急の場合は経堂)の場所までの無料往復切符を発行してくれるのだ。東京に行く途中で立ち寄れば運賃が儲かってしまう。

 毎年年初に今年こそ忘れ物をなくそうと意を新たにするのだが今年に入って既に数件発生している。困ったもんだ!

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偽装音楽 - 2009/02

 オバマ大統領の就任式でヨーヨー・マ等著名音楽家達が演奏した。所があの演奏は事前に録音しておいた音を流していたのだそうである。昨年北京オリンピック開会式で少女の口パクと同様の“偽装”を指摘する向きもあるが私は止むを得ない措置だったのではないかと思っている。当日ワシントンの気温は零下6,7度。これでは指はかじかんでまともな演奏はまず期待できない。また楽器のピッチ(音程)を保つ事も物理的に困難である。特に管楽器はあれだけ寒いといくら暖めても音程は下がりっぱなしである。更に彼等の弾いている何億円もする弦楽器は確実に傷んでしまうだろう。だから同じメンバーによる事前演奏をあながち「偽装」と決め付けて非難することもできない。

 ただああした事態は予測できたのだからオルガンなりシンセサイザーなり温度に影響を受けない楽器で演奏すればよかったのではとも思う。世の中は「偽装」流行りだからせめて大統領就任式くらいはそうした疑惑なしにして欲しかった。またヨーヨー・マはああした劣悪条件下の演奏は辞退すべきではなかっただろうか。しかしその一方でこの式典では手袋をはめて「生音」を演奏しながら粛々と行進していたブラスバンドの人たちの姿があった。凛々しかった!

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朝型人間 - 2009/01

 世の中には朝型人間と夜型人間がいる。私の周囲は夜型が多いが私は典型的な朝型人間である。この習慣は在社中に植え付けられたものだろう。当時朝7時からの会議なんていうのはザラであった。ある時上司から「明日は朝早めに出社して打ち合わせしよう」と言われ、6時に出社したら「遅いじゃないか!私は5時から来ているのに。」とこっぴどく叱られた事がある。まるで剣豪小説や活劇ドラマの世界である。

 当時コピーやネーミング、デザイン等を考える仕事だったが殆どは起きてすぐの寝床の中で考えた発想が多かった。この習慣は今でも身に染み付いており早朝目覚めた時に今日のライブで演奏したい曲などが頭に浮かびメロディを追ったりする。また連載エッセイ等の内容もこの時間にまとまる事が多い。もっとも口の悪い友人からすると「ジジイになると皆早起きになるんだよ」と言う事になる。

 話は変わるが私の大好きな曲のひとつに “In the wee small hours of the morning” という曲がある。「朝の深く静まり返った暗い時間にあの娘が一番恋しくなる」という歌詞がついている。恋は夜というのが定説だがこうした早朝型のラブソングもあるのだ。もっともこの早朝の時間は夜通し起きていて朝になってしまったと考える方がよりロマンチックではあるが・・・。いずれにせよこれからも私の朝型人間のパターンは変るまい。だって良く言うでしょう「早起きは三文の得」って。

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亭主元気で・・・ - 2008/12

 朝日新聞の「天声人語」によれば夫を亡くした妻は寿命が伸び妻を亡くした夫は寿命が縮むのだそうだ。リタイアした夫は妻との共有時間を求めているのに対し、熟年妻の15%は夫に嫌悪、不愉快を感じているという。何とも恐ろしい現状である。夫は別荘を持って晴耕雨読・・・まさに「人生の楽園」的な夢を持つのに対して妻は別荘なんかで相変わらず家事なんて真っ平。気の合った友達と旅行やリゾートホテルめぐりの方がはるかに魅力的なのだ。おじさんは司馬遼太郎を読み、おばさんは渡部淳一を読む。まさにすれ違いの生活である。

 そういえば先日箱根と大山のハイキングを楽しんだが平日にも拘わらず中高年の元気な女性ハイカー達に溢れていた。スポーツクラブ内でのハイキングサークルも参加者は女性が男性を上回ってきた。また私のライブも女性客の方が多い。どの事実をとっても男性軍が元気な女性軍に追いやられている実態ばかりが目に付く。かくて今や定番となった「亭主元気で留守が良い」が益々色濃くなってくる。

 ちなみに我が家の場合は私が一日中家にいる日はわずか月に数日である。時には「たまには家にいなさい」と外出禁止令が出ることもある。そういう意味ではまさに私は「模範的亭主」(?)ではないだろうか。別名「極楽トンボ」とも言うが・・・。

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義父の死 - 2008/11

 10月19日義父が亡くなった。97歳と5日目であった。彼は歳に似合わずダンディな人で老人にありがちな気難しさはない。私が退職してから約10年間通院や買い物には頻繁に付き合い、食事を共にした。また彼は酒が好きで自宅の彼の部屋を訪れると必ず“飲んで行けよ”と1升瓶を持ち出してくる。家人が“お父さん、今日は三雄さんは飲まないの!“私も一応辞退はするのだが顔には「ノ・ミ・タ・イ」と書いてあるのかもしれない。2、3杯、いや4,5杯かな・・・いつもコップ酒をゴチになったのである。

 驚くべきはこの歳になってもボケる所か実に記憶力が良く話も面白いことだ。しかも周囲への気配りがハンパではない。何故あのように頭がしっかりしているのだろう、永年不思議に思っていたのだが死後遺品を整理していて秘訣の一端が解明した。日記である。3年式の日記で前の年の出来事と対比で来るようになっている。きれいな字でその日の出来事と寸評が克明に記されている。そして重要なことは赤い字で書かれているのだ。これが周囲への気配りと記憶力の維持の根底をなしていたのだろう。

 日記は8月の入院前に絶筆となるまで何十年も続けられたのである。さすがにここ1年くらいは足腰も大分弱まり酒もドクターストップがかかってそうは飲めなくなった。死後自宅に戻った遺体の唇には綿棒に酒をたっぷり含ませて浸してあげた。天国の歓迎会で浴びるほど飲んでください。ご冥福をお祈りする。合掌。

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近頃の若いもんは・・・ - 2008/10

 エジプトで考古学者が4000年前くらいの古い資料を発掘し、解読に成功した。そこには「近頃の若いもんはなってない・・・。」みたいなことが書いてあったそうである。要するに何千年も人類は同じことを言っているという典型である。

 私は今の若い人も捨てたものではないと思っている。しっかりした考えを持った若者は沢山いる。ただ二つだけどうも許しがたい面がある。一つはあのずり下げたズボンだ。何故あんなにみっともない格好をするのか理解に苦しむ。元伊勢丹のバイヤーだった「ファッション界のカリスマ」藤巻氏もあんなものはファッションでも何でもない、見苦しいだけと一刀両断している。まあ服装はテメエだけ悦に入っていれば良いのだが電車のシートの前の縁に尾てい骨を乗っけて座る座り方だけは止めてほしい。今の若者は足が長いだけに足が通路の中央にまでハミ出てくる。迷惑この上ない。

 元勤めていた会社の社長は仕事も厳しかったが椅子の座り方は特にうるさかった。彼が言うには座る姿勢が悪いと必ず胃腸障害や痔になるというのだ。椅子の後ろに背中を固定して姿勢を正して座ったほうが疲れにくいし見栄えも良い。こんな簡単なこと家庭でも学校でも誰も教えないのだろうか。

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暗算の効用 - 2008/09

 私が小学生の頃は今のような学習塾と言うのはなく、珠算塾が繁盛していた。当時通っていた珠算塾の先生に引率されて横須賀市の珠算競技会に参加した。読み上げ算、読み上げ暗算と言う競技会独自の種目があり初出場の私は読み上げ暗算であれよあれよという間に勝ち残り、とうとう優勝してしまった。他の種目の好成績もあり若い塾の先生はよほど嬉しかったのだろう。食事をご馳走になり帰りは皆揃ってタクシーで追浜に帰った記憶がある。
 その暗算は後に会社で会議の時等計算が速くできてそれなりに活用できた。またレストランで金額をいち早く集計できて自慢したりしたものだがこんなことは今では何の役にも立たない。今やレジでは自動的に集計ができているし電卓なんか100円ショップでも買えるのだ。
 ただ個人的な考えだが暗算は右脳の訓練に役立つのではないだろうか。言うまでもなく暗算は足し算や掛け算を頭で考えるのではなくそろばんを頭に浮かべて行うイメージ操作である。手先が不器用な私はそろばんだと1が2になったりしてよく間違うのだが暗算であれば頭の中の画像は瞬時に間違いなく対応してくれた。(昔はだけど。)これはまさに左脳での計算作業ではなく右脳でのイメージトレーニングと言える。右脳を良く使う人はぼけにくいと言われている。今からでもボケ防止を狙って“中高年暗算教室”・・・なんて如何なものだろうか。

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